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友人が乳がんになったとき、
できること・贈れるもの

2026年10月 公開 文 髙田弥代(turbou 作り手/diporto合同会社 代表)

友人が乳がんになったとき、まずできるのは、いつもどおりに連絡して、相手のペースで話を聞くことです。

何を言えばいいのか、何を贈ればいいのか。わからなくて、手が止まってしまうこともあると思います。

turbouは、がんの治療をしていた友人のためにつくった帽子です。つくって約4年、贈りものを探している方と、売場やLINEでお話ししてきました。その経験をふまえて、友人にできることを整理しました。

この記事の答え

  • 1特別な言葉はいらない。いつもどおりの連絡と、返事を急がせないひとことを。
  • 2「何かあったら言ってね」より、「木曜に行くね」のように、具体的に添える。
  • 3贈りものは、使っても使わなくても負担にならないものを。髪のことは、本人の様子を見てから。

まず、いつもどおりに連絡してみる

知らせを聞いたら、短いメッセージを送るくらいでかまわないと思います。「聞いたよ。驚いた。返事はいらないからね」。それだけで、気にかけている人がいることは伝わります。

うまい言葉でなくても、大丈夫だと思います。

連絡の仕方は、人によって好みが違います。電話がうれしい人もいれば、メッセージのほうが楽な人もいます。最初に「連絡はどんなふうがいい?」と聞いてしまうのも、一つの方法です。

「何かあったら言ってね」の、その先へ

「何かあったら言ってね」より、具体的な提案のほうが、受け取りやすいと思います。言われた側は、何をどう頼んでいいのか迷ってしまうことがあるからです。

  • 1「木曜の夜、ごはん届けにいってもいい?」
  • 2「通院の日、送っていこうか? あ、ひとりがよければそれでも大丈夫」
  • 3「しんどくない日に、お茶だけしない? キャンセルは前日でもいいよ」

断る道を一緒に用意しておくのが、ポイントだと思います。「断っても大丈夫」とわかっていると、頼むほうも気が楽になるのではないかと思います。

病気の話だけにしないことも。最近見たもの、くだらない話。そんな時間に、ほっとするかもしれません。

贈りものは、時期に合わせて選ぶ

相手がいまどの時期にいるかを思い浮かべると、選ぶものが絞りやすくなります。治療の進み方は、人によって違うからです。

時期向いているもの気をつけたいこと
手術の前後入院中に使えるもの。ゆったりした部屋着、本、手紙病院の持ち込みのきまりや、体の動かしやすさは人それぞれ。ご本人かご家族に確かめてから
治療中手がかからないもの。肌ざわりのよい身につけるもの、音楽、手紙食べものや香りは、体調で受けつけないことがあります
治療のあと外に出るのが楽しみになるもの。ストール、帽子、一緒に出かける約束「元通り」を急かさないこと

迷ったときは、「使っても、使わなくてもいいもの」が選びやすいと思います。お礼もお返しも、すぐに使うことも求めない。そのくらいの距離感が、治療中の相手には楽かもしれないと思うからです。

髪のことに、触れていいのか迷うとき

治療によっては、髪の変化が心配になる方がいます。触れていいのか迷ったら、先に話題にしないで、相手が話したくなるのを待つのも思いやりだと思います。

ご本人から髪の話が出たときは、アドバイスよりも、まず聞くほうが安心してもらえるかもしれません。「そうだよね」と受けとめるだけでも、気持ちが軽くなることがあります。

帽子を贈るなら、受け取る側が構えずにすむものだと、選びやすいと思います。

  • 1医療用に見えないデザインであること。turbouは、そこを最優先に設計しました
  • 2髪があるときにも使えること。turbouはターバンとヘアバンドの2WAYです
  • 3サイズ選びがいらないこと。turbouはフリーサイズです
  • 4届いたあとで、サイズや色を交換できること。turbouは到着後7日以内なら交換できます

渡すときは「よかったら、元気な日に使ってね」くらいの距離感で。今すぐ着けられなくても、枕元に置いておくだけでもいい。そんな贈りものにしたくて、turbouの箱は福山の貼り箱職人さんの手作りにしました。

添えるひとことは、短くていい

添えるひとことは、短くて十分です。返事を求めない言葉のほうが、相手の負担になりにくいと思います。贈りものを選ぶ時間より、言葉を選ぶ時間のほうが長くなる方が多いです。

「頑張って」は、もう十分に頑張っている人には、少し重く聞こえることもあるかもしれません。たとえば、こんな言葉はどうでしょう。

  • 1「返事はいらないからね」
  • 2「無理しないでね」
  • 3「元気になったら、また一緒にお茶しよう」
  • 4「いつでも話、聞くよ」

「大丈夫だよ」「きっとよくなるよ」といった励ましは、言う側は支えたい気持ちでも、不安のなかにいる人には、軽く聞こえるかもしれません。迷ったら、「そばにいるよ」の気持ちだけを、短く。

よくあるご質問

友人が乳がんになったとき、まず何をすればいいですか
いつもどおりに、短く連絡してみるのがよいと思います。返事を求めず、「聞いたよ。気にかけているよ」と伝えるだけで十分です。連絡の方法は人によって好みが違うので、「どんなふうがいい?」と聞くのも一つです。
乳がんの友人に、かけてはいけない言葉はありますか
決まりはありませんが、「頑張って」「きっと大丈夫」のように、前向きでいることを求める言葉は、重く感じる方もいるかもしれません。迷ったら、「返事はいらないからね」「いつでも話、聞くよ」のように、相手に何も求めない言葉が選びやすいと思います。
治療中の友人に、お見舞いに行ってもいいですか
行ってもよいと思います。ただ、行く前にご本人かご家族に都合を聞いてからだと、相手も答えやすいと思います。体調は日によって変わるので、「しんどかったら断ってね」と一言添えると、相手が答えやすくなります。
乳がんの友人への贈りもので、迷ったら何を選べばいいですか
使っても使わなくても負担にならないものが、選びやすいと思います。肌ざわりのよい身につけるもの、本や音楽、手紙などです。食べものや香りのあるもの、生花は、確かめてから贈ると、行き違いが減ります。
医療用の帽子を贈っても失礼になりませんか
相手との関係と、ご本人の気持ちによります。贈るなら、医療用に見えないデザインのもの、髪があるときにも使えるもの、届いたあとで交換できるものだと、受け取る側も構えずにすみます。
何を贈ればいいか、相談できるところはありますか
turbouでは、公式LINEで、ご事情をうかがいながら一緒に選ぶご相談を受けています。贈る相手の様子や、時期を教えていただければ、それに合わせてお話しします。

この記事について

この記事は、turbouの作り手である髙田弥代が書きました。約4年、贈りものを選ぶ方とお話ししてきた経験をふまえ、友人にできることを整理しています。治療や体調についての判断は、主治医や病院にご相談ください。

内容は2026年10月時点のものです。

書いた人

髙田弥代(たかた みつよ) diporto合同会社 代表。広島県福山市で活動しています。がんの治療をしていた友人のために、turbouをつくりました。2022年、クラウドファンディングで210人の方に支援していただき、turbouは生まれました。

turbouのこと

turbouは、広島県福山市の小さなブランドです。医療用に見えない、ターバンにもヘアバンドにもなる一枚をつくっています。福山の貼り箱職人さんが手作りした箱に入れて、ギフト包装とメッセージカードにも対応しています。

贈りものとして選ぶ どれを贈るか迷ったら、公式LINEでご相談ください。ご事情をうかがいながら、いっしょにお選びします。